大絶滅展イメージビジュアル

大絶滅展―生命史のビッグファイブ ロゴマーク

2025.11.1 (土)-2026.2.23(月・祝) 国立科学博物館(東京・上野公園)
ティラノサウルスCG 🄫NHK/🄫アフロ/🄫PIXTA/アノマロカリス復元画 🄫服部雅人/レドンダサウルス 🄫福井県立恐竜博物館
それでも進化は続く。

見どころ

見どころ 1

国立科学博物館では初!
「ビッグファイブ」をテーマとする特別展

国立科学博物館では「ビッグファイブ」から生命進化の歴史をたどる特別展は初めての開催となります。
生命史全体をテーマとする特別展も実に10年ぶり。国立科学博物館の古生物研究者全員と火山の研究者が協力して、ビッグファイブの最新研究をご紹介します。

見どころ 2

迫力の展示演出!

会場では大きな地球儀「大絶滅スフィア」が皆様をお出迎えします。「大絶滅スフィア」は球形の映像展示で、地球史における「ビッグファイブ」をご紹介します。また、史上最大の絶滅の要因でもある火山活動を体感できる模型も展示いたします。

展示パース
展示パース

見どころ 3

デンバー自然科学博物館から日本初公開の標本が来日!
その他、国内から世界初公開となる貴重な標本も!

全米有数の自然史博物館の一つであるデンバー自然科学博物館の貴重な標本の数々をご紹介します。
日本からは全長約6mのステラーダイカイギュウの全身化石を世界初公開するなど「ビッグファイブ」や生命史を紐解く貴重な標本を多数ご紹介します。

デンバー自然科学博物館
デンバー自然科学博物館とはー
アメリカのコロラド州にある、全米で有数の自然史博物館の一つ。
特に脊椎動物と植物の化石は、その規模、範囲、科学的価値において世界有数のコレクションです。
©Denver Museum of Nature & Science
ステラーダイカイギュウ
ステラーダイカイギュウ
更新世~1768年/ジュゴン科/国立科学博物館
復元画Ⓒかわさきしゅんいち
北太平洋に生息していた海藻食の大型哺乳類で、この化石は世界最古のものです。

見どころ 4

モロッコでの発掘調査の
成果を紹介!

本展のために大量絶滅と関連の深いモロッコにおいて発掘調査を実施。オルドビス紀の世界を垣間見ることができるフェゾウアタ化石群や、三葉虫などの採集標本のほか、三畳紀末の絶滅に関わる火山活動の調査結果などを世界初公開します。

モロッコ発掘調査の様子
モロッコでの調査の様子
カンブロパラス
カンブロパラス
カンブリア紀/三葉虫類/国立科学博物館

ビッグファイブとは︙
地球

生命の歴史の中で「進化」と「絶滅」は隣り合わせにある現象です。通常、100万年ごとに10%程度の種が絶滅すると考えられていますが、通常の絶滅とは異なって、短期間に75%以上もの分類群が絶滅したとされる現象(=大量絶滅)が過去に何度も起こっています。そのうち最も大きな5回の絶滅現象がビッグファイブです。ビッグファイブを境としてそれ以前と以降の生命の世界が大きく変わったため、それが次の新しい世界へと繋がる大きな原動力になったという考え方があります。

  1. オルドビス紀末 約4億4400万年前
  2. デボン紀後期 約3億8000万年前~約3億6000万年前
  3. ペルム紀末 約2億5200万年前
  4. 三畳紀末 約2億100万年前
  5. 白亜紀末 約6600万年前

監修者

  • 矢部 淳 
    (総合監修、国立科学博物館 生命史研究部 進化古生物研究グループ長)
  • 佐野 貴司 
    (国立科学博物館 理学研究部長)
  • 甲能 直樹 
    (国立科学博物館 生命史研究部長)
  • 重田 康成 
    (国立科学博物館 生命史研究部 環境変動史研究グループ長)
  • 對比地 孝亘 
    (国立科学博物館 生命史研究部 進化古生物研究グループ 研究主幹)
  • 木村 由莉 
    (国立科学博物館 生命史研究部 進化古生物研究グループ 研究主幹)
  • 齋藤 めぐみ 
    (国立科学博物館 生命史研究部 環境変動史研究グループ 研究主幹)
  • 久保田 好美 
    (国立科学博物館 生命史研究部 環境変動史研究グループ 研究主幹)
  • 芳賀 拓真 
    (国立科学博物館 生命史研究部 環境変動史研究グループ 研究主幹)
  • 三上 智之 
    (国立科学博物館 生命史研究部 日本学術振興会 特別研究員PD)

監修者メッセージ

生命の歴史を大きく方向づけてきた「ビッグファイブ」は、現在、世界中の研究者が解明に取り組んでいる生命史研究上の大きなテーマです。小天体の衝突により恐竜が“絶滅”したことで一般にもよく知られる5回目の大量絶滅、中生代/新生代境界(K-Pg境界)の事変だけでなく、他の4回の事変についても、その概要が少しずつ理解されつつあります。本展では、科博の古生物研究者全員と火山の研究者が協力して、文字通り、私たちの知識と人脈をフル活用し、ビッグファイブの最新研究を紹介します。

中でも本展では、ビッグファイブのいくつかと深く関わるモロッコにおいて、オルドビス紀末の絶滅前の世界を垣間見ることができる「フェゾウアタ化石群」や、デボン紀の巨大魚類ダンクルオステウスなどの発掘、三畳紀末の絶滅に関わる火山活動の調査なども実施しました。これらの世界初公開の調査結果をはじめ、本邦初公開となる標本・情報が満載です。ぜひ、ご期待ください。

総合監修
国立科学博物館 生命史研究部 進化古生物研究グループ長
矢部 淳

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